田舎に移住するまでに愛読していた「田舎暮らしの本」の雑誌や、田舎暮らしを称賛するテレビでよく聞く言葉

談笑する女

田舎に移住したら、一軒家が激安で住めるよ。生活費は安いよ~!

実際に田舎に移住して2年半経って実感するのが、確かに一軒家だろうと激安で借りられるし、激安で購入こともできる。田舎は土地が激安だし、空き家だってあるし。古い空き家なら、無料のものだってある。ちなみに我が家が刈りている家は超古いけど、7DKで家賃1万円と格安です。

家賃が安いから、田舎では生活費は安い。でも家賃以外の生活コストは変わらないし、むしろ公共料金とかは割高です。だから田舎で安く暮らすには工夫が必要です。

もくじ

田舎では車は必需品!

田舎では車がないと生きていけません。仕事は歩いて行ける範囲には、ほぼ皆無。私は車で5分の縫製工場に勤めているけど、車で片道30分以上の通勤が普通なんで、車がないと仕事に行けません。

車がないと、もちろん買い物にだって困ります。保育園の送迎もできません。病院にも行けない。そんな感じです。だから車は必需品です。だから車を買う資金はもちろん、ガソリン代や維持費が結構かかります。

ただ名古屋や東京、大阪といった大都会ではなく、郊外での暮らしでは車を持っているのが普通だから、そこは変わらないかもだけど。

買い物は車で片道30分コース

スーパーまで車で片道30分かかるし、ドラッグストアや書店、全てがそんな感じです。だからガソリン代は半端なくかかります。田舎に移住するまでは買い物を2日に1回と頻繁に行っていたけど、移住してからは週に2回に減らしてまとめ買いしてます。ちなみに忘れ物があるとダメージがでかいんで、毎回リストを作ってます。

でも買い物に行くのが大変だから、「ちょっとコンビニでお菓子を買おう」や「スーパーでお惣菜を買ってこよう」はなくなりました。それなら我慢したほうが楽。自分で作ろう!に。

尚、ご近所さんではCO-OP宅配を利用している人もいるよ。

病院は遠いから薬を買い置きし、早く治すことを心掛ける

病院も遠いし、ドラッグストアも車で片道30分コース。体調が悪いときに運転したくないんで、なるべく風邪薬や頭痛薬なんかは、買い置きするようにしています。

体調が悪いと保育園の娘の相手が大変ということもあるし、病院が遠いから、自然に健康に気を付けるようになりました。今はちょっと調子が悪いと葛根湯を飲んで早く寝て治すようにしています。

下水道料金が高い!大垣市内と比べて約1.69倍(>_<)

田舎では公共料金も高いです。上石津に移住してビックリしたのが、水道料金が異常に高いことです。こちらは8月の請求料金だけど、見てよ。13060円!まさに驚愕( ゚Д゚)

上石津は大垣市の飛び地だから、今回の使用水量が36㎥の場合で大垣市内と比較してみます。

上石津の下水道は固定料金!

上石津では下水道料金は使用した水量じゃなく、人数あたりの価格なんです。しかもそれが超高い。だって、この料金ですよ!?最初あまりの高さにビックリしたもん(※移住することを決めてから知った)。

我が家は3人暮らしだから、2か月分の下水道料金が9,000円!(平成28年4月に改訂)。コレ、家族が多ければ多いほど料金高いんで、子供が多い家庭は大変です。

しかもイラっとするのが2歳児から大人と同じ料金なこと。子育て世帯に優しくないんです。しかも我が家のヤンチャ娘は3歳すぎの夏にようやくオムツを卒業したのに、それまでもこの料金がとられていたからね。トイレを使ってないのに。っていうか、そもそも子育て世帯の移住促進を考えるなら、子供料金は無料にしてほしい。

さて、大垣市の下水道料金は下記の通り。

もし使用水量が36㎥なら、基本使用料 2371.68円、従量使用料が(36㎥-20㎥)×119.88=1918.08円。合計4289.76円。10円未満は切り捨てだから、4,280円。

上水道料金も大垣市内よりも高い!

下水道だけじゃなく、上水道料金も大垣市内よりも高いです。大垣市・墨俣地域ではこの価格。

上石津の水道料金はこちら。基本料金は200円ほど安いけど、㎥あたりは市内よりも高いです。

だから水道口径13mmで使用水量が36㎥の場合、

  • 大垣市内では基本料金が1,512円、上水道は(36㎥-16㎥)×97.2=1,944円。合計3,456円。10円未満は切り捨てだから3,450円
  • 上石津では基本料金が1,296円、上水道は(36㎥-20㎥)×172.8=2,764.8円。合計4,060.8円。10円未満は切り捨てだから4,060円

上石津の水道料金は大垣市内と比べて1.69倍も割高!

我が家のある8月の水道料金で試算すると、

  • 大垣市内では下水道料金は4,280円、上水道料金は3,450円。合計7,730円
  • 上石津では下水量導慮金は9,000円、上水道料金は4,060円。合計13,060円

大垣市内との差額 5,330円。1.69倍も割高です。ツライです。田舎に移住するなら水道料金を事前に調べておくことをおすすめします。

尚、もしも水道民営化されたら、直近はともかく、将来は今よりも高くなることが簡単に予想できます。水道民営化はどうかやめてください…。

ママ

移住して最初の請求は契約上2カ月ではなくて1か月分の請求だったんです。でも下水道料金だけで9000円×1.5=13,500円という3か月分の請求が来たんです。何かの間違いだと思って役場に電話したら、「下水道料金だけは2か月分前払いなんですよー」とあっさり言われて驚いたよ

田舎の水は絶賛するほどおいしくない!

談笑する女

田舎は水が美味しいから、浄水器は要らないよ

田舎暮らし雑誌によく書いてあったので、田舎に移住する時に浄水器を捨てちゃいました。が、現実としては、思ったよりも美味しくないです。そりゃー、名古屋とか東京とか、いわゆる大都会から移住した人にとってはそうかもしれないけど、私たちは郊外からの移住だし、期待外れでした。

だから浄水器は必要だし、麦茶も毎回煮出しで作ってます。ただ最近、車で10分くらいの場所に湧水が汲めるところがあるから、それは美味しそう。今度行って汲んできます( `ー´)ノ

プロパンガスも高いよ!

水道料金に引き続き、プロパンガスも高いです。ちまたでは”都市ガスはプロパンガスよりも安くていい!”って聞くけど、ここではそんな選択できません。都市ガスありません。プロパンガス、オンリーです

しかも移住する前もプロパンガスを使っていたけど、田舎の方があきらかにプロパンガスが高い。だって、この料金ですよ?使用量に比べたら高いでしょ?移住する前はもっと使っていたのに(お風呂の浴槽が広かったから)、もっと安かったんですよ。

プロパンガス料金消費者協会なるサイトを見つけて試に入力してみたら、こんな結果。やっぱり高いですわ。

まぁ、確かに移住するまでは新興住宅地に住んでいたから周りにいっぱい家やアパートあったけど、ここでは周りは山ばかりで、民家はまばら。プロパンボンベを運ぶ手間を考えれば、明らかにコスト高くなるわななぁ(;´д`)トホホ。

しかももっと人が多い地域なら別の業者も選べるけど、ココは過疎地なんで、他の業者はない状態。いや、実際はもう一社あるらしいけど、どっちもどっちらしい。しょうがない…(-_-;)

ネットサービスも会社を選べないよ!

選べないのは公共料金だけではありません。ネットサービスだって会社を選べません

移住する前のこと。ソフトバンクの携帯電話を使っているから、ソフトバンクの光を問い合わせるなんて無謀なことしました。でもダメ。だってココ、NTTの光がないんですよ(※ソフトバンクはNTTの回線を利用している)。

NTTに直接電話をして問い合わせしたときに、まさかのADSLをすすめられた時にはマジでビックリしたし、焦りました。

ちなみに上石津で光を扱っているのは大垣ケーブルテレビだけ。だから料金が割高だろうとなんだろうと大垣ケーブルテレビと契約するしかないんです。いくらその会社が高かろうが選べません

ちなみに携帯電話でソフトバンクは電波がはいるけど、auは電波が悪いらしい。田舎に移住なら、そういうCheckもしておいた方がベターです。

地デジを見るのに大垣ケーブルテレビと契約が必要

ココ、上石津では地デジ見るのに、大垣ケーブルテレビと契約が必要です。月1,000円かかります。ケーブルテレビと契約して、初めて地デジが見れるんです。コレにはビックリしました。今までは契約なんて必要なく地デジ見れたから。

しかも本当は工事費用も必要なんです。ただ我が家の場合はキャンペーンで無料だったから、まだよかったけど。

田舎では新鮮野菜をもらえることがあるよ!

野菜はご近所さんからチョコチョコいただけることもあって、本当に助かります。新鮮&安全野菜は超美味しい♡昨日は散歩していたら、スイカをもらっちゃいました。ただし他の食料や調味料なんかは買わなくてはいけなから、食費は結構かかります。

家庭菜園をしたら獣害がひどい!

せっかく田舎に移住したんだからと家庭菜園始めました。やっぱり子供に安心安全な野菜を食べさせたいし、「田舎=家庭菜園」っていうイメージもあったから。田舎では畑を無料で借してもらえるし、借りている家も土地だけは広いし。が、実際に畑をすると獣害がひどい。特に厄介なのがコイツ、!!

上の写真は屋根にいるのをみつけたときに撮った野生の猿。人をあまり恐れず、距離があるからカメラを構えても逃げやしない!ちなみに男だと逃げるんだけど、女子供だと、近くにいても逃げません。くそー。

にっくき猿は、人がせっかく作った作物を、勝手に喰っていきます。家庭菜園だって、お金がかかります。野菜の種や苗、それにネットや支柱なんかも要ります。クワとかの道具も要ります。慣行栽培なら化成肥料や鶏糞なんかも必要です。

それなのに猿に喰われて全滅なんてこともあります。獣害対策にお金がかかります。だから田舎で家庭菜園をしたいのならば、移住する前に獣害がヒドイのかを確認するのがベターです。まぁ、山里なら大抵はヒドイと思うけど(;´д`)トホホ

田舎は自治会費が高い!

田舎では自治会費が高いです。私が住んでいるY地区は月3000円です。今まで住んでいた中で一番高かったのは月500円。他はだいたいが300円だったから、500円でも高いと思っていたのに、田舎では3000円。正直驚きました。

でも住人が少ないから、しょうがない。Y地区なんて20世帯くらいです。住んでいる人は少ないのに、各地区ごとにコミュニティーセンターや神社があります。道には街灯だってあります。ゴミ出しの場所もあります。これらの維持費がかかるから、高くなるんです。

ちなみに古民家ツアーで行った日野町では、自治会費が月5000円とのこと。盛大な、かつ伝統あるお祭りがあって、そのお祭りにお金がかかるためだから。ってことで後悔しないように、田舎に移住する前に自治会費を聞いておくことをおすすめします。

子供会の会費も高いよ!

自治会費も高いけど、子供会の会費も高いです。Y地区では月1000円で年12000円です。ただ子供が1人だろうと3人だろうと同じ金額です。我が家は1人なので、結構な出費となります。子供会に入ったことがないから相場をググってみたら、年2000~4000円が多かったから、やっぱり高いですな。

住人も少ないから、当然子供の数も少ないから子供会費も高くなります。更に地区ごとに子供会の花壇もあるから、我が家も娘が小学生になったら水撒き何やらで、いろいろ忙しくなりそうです。

田舎は虫がすごいから対策が必要だよ!

田舎は虫がすごいんですよ。特に困るのがマムシムカデ!

マムシは噛まれたらしばらく入院コースと超怖い!しかも小さい子供の場合は、下手すれば死に至ることもあるとか(-_-;)だから木や草がボウボウのところを切って、なるべく見晴らしを良くしています。

他にも困るのがムカデ。田舎では体長が5センチ以上の大物が多いし、中には足がオレンジ色で私の指ほどの太さのボスクラスまでいます。こんなのに噛まれたら…あまりにも怖い(´Д⊂ヽ

だから私は縁の下にせっせこと、ムカデコロリを撒いてます。これなら保育園の娘や愛犬が触っても安心だからね。

また1年目はムカデが怖いのと、蚊の多さに蚊帳を買って、そこで寝ていました。ただ娘の寝相の悪さもあって、1年で断念したけど。

夏は蚊がウジャウジャなんで、夕方からは毎日蚊取り線香を焚いてます。それでも蚊取り線香が燃え尽きるタイミングまで蚊が家の中に潜んでいるのか、何箇所かは喰われます。特に娘は大人気で、毎晩のように「かゆい。掻いて~」と、娘に催促されます。

他にも虫が多いから、網戸に小さいのが、いっぱいくっついてます。窓にはトカゲくんもいます。電灯にはハエやら何やらがバチバチたかってきます。

自然豊かなのは良いけど、こういう虫対策やらにお金はかかります。

田舎暮らしでは草刈り機は必需品!

初めて土地付きのお庭に住んだこともあって、最初はお庭があるのに喜んでいたけど、甘かった。草が伸びるのが早いから、草刈りしなくちゃいけないんです。さぼるとご近所さんから陰で言われることもあるし、蚊や虫の宝庫になります。マムシだってやってきます。

我が家も2年目にとうとう草刈り機を買いました!女の私でも扱いやすいナイロン製品です。草を刈りやすいから気に入ってはいるけど、こういうメンテナンスにお金も労力もかかります。

雪が降るなら、雪かきスコップも要るよ!

上石津では雪が降るんで、雪かき用のスコップやママさんダンプも必要です。一番多いときは、50-60cm積り、お庭も何もかも、銀世界になりました。

しかも田舎で大変なのは道が細いこともあって、メイン通り以外は除雪車が来ません。だから自分で雪かきをしなくはいけないんです。本当に大変で、ある意味、雪国よりも大変です。雪降ったら、家の中に引き籠りたい…

田舎の生活費のまとめ

田舎に移住したら、家賃は安いです。でも家賃以外の生活費は、移住する前と比べて変わりません。むしろ公共料金やらは高くなりました

でも水道料金がタダという地域もあるらしいから、そこは住む田舎によって違います。だから田舎に移住する前に確認しておくことを、おすすめします。

田舎は家賃が安いから、安く暮らすことはできます。でも安く暮らすなら同時に工夫も必要です。例えば買い物はまとめ買いして、調味料やオヤツを自分で作る、野菜や食べ物を自分で作る、洗剤は安いのを使うetc。我が家は棚や机をDIYしたりして、安く暮らせるように工夫しています。

また実際に田舎に移住してからわかることがいっぱいあるし、田舎暮らしは”目的次第”と思っています。